一陽館薬局の子宝相談では、「卵子の質」は妊娠成立におけるさまざまな段階に関与する不可欠な条件のひとつと考え、お一人おひとりの状況に応じて漢方でサポートしています。
- ●卵子の質と排卵
- ●卵子の質と受精
- ●卵子の質と着床
- ●卵子の質と流産
お客さまの状況をうかがい、基礎体温や不妊検査や不妊治療の経過などを参考にしながら漢方と生活アドバイスをもとに体調を整えていきます。
卵子の質にかかわる5大要素
卵子の質にかかわる要素として漢方では3つを中心に構成されます。
- 「精」:卵子そのもの、生命力の源
- 「ホルモンバランス」:卵子の発育に不可欠な分泌
- 「血」:卵子の充実に必要な栄養
「精」は年齢や体力の影響を受け、不足すると低AMHや卵巣機能低下などが見られる場合があります。
私たちが生まれてから成長発育、生殖世代、更年期、老年期といった生命エネルギーとして妊娠力を支えています。
「ホルモン」は不足しても過剰でもバランスを崩した状態では、卵子の発育に偏りが生じ排卵にも支障をきたす可能性も出てきます。
特に睡眠をしっかり取ることで分泌力が高まり、逆に慢性疲労状態など無理が続くと生理が止まってしまったり不順になるなど生理周期を支配しています。
「血」は血液の働きを含む漢方の概念ですが良質で滞りなく十分な栄養を運び届ける役割を担っています。
貧血や経血量が少ないなどを「血虚」、経血塊や生理痛など質が低下した状態や血流が悪い状態を「瘀血」といい、着床環境のポイントにもなります。
さらに良質でスムーズに成熟卵になるには、私たちの体を構成する三大要素として「血」の他に卵子の発育を支える要素も挙げられます。
- 「気」:活力、スムーズさ
- 「水」:潤い、卵子やホルモンのもとになる体液
「気」は、気力や元気など意欲や勢いに関係する働きを担っており、卵子の質においては排卵を迎えるまでの発育ペースや排卵のスムーズさや高温期安定などを支えています。
文字通りストレスの影響を受けやすく、思い悩み過ぎるとパワーダウンしたり独りで抱え込むと巡りが滞りペースを乱すことにつながります。基礎体温がギザギザ型で不安定な場合は「気」の乱れも考えられます。
「水」は、血液以外の体液で汗や尿、唾液などの他、粘液や卵子の張りや弾力のもととなっていると漢方では考えます。
排卵前のおりものが少ない、基礎体温が高いなどは「水」の不足により体内に熱がこもり乾燥してしまったととらえます。卵子も潤い不足だと十分な機能を果たせなくなってしまいます。
「卵子の質」は何か1つだけの要因で向上したり低下したりするわけでなく、日々の生活の積み重ねの結果とも言えるのではないでしょうか。
一陽館薬局では、ていねいに状況をおうかがいし、わかりやすくご説明し、お客さまの「体づくり」に寄り添ってまいります。